見えないもの


先日、NHKのEテレで「人間にとって“神”とは何か?」という番組を見ました。内容として「神」は実在するのか、人間が生み出した「概念」なのかというテーマに、心理学や脳神経科学者が挑む話でした。神は脳の中にあるのではないかという話から始まり、結果的には、神が人間を作り出したのか?人間が神を作り出したのかわからないという形で終わりました。

その中で、面白い実験がありました。その実験とは、ある1室で6〜7歳ぐらいの4、5人の子どもによくあるマジックテープの的当てのゲームをしてもらいます。そこには、「線から出ない、利き手を使わない、後ろを向く」の3つの約束がありました。実験開始からその部屋を出て行き隠しカメラでどうするかを撮影されました。その実験とは、的に当たる、当たらないは関係なく、子どもたちがどうするのかを見る実験でした。案の定的に当たるはずもないので、ほとんどの子どもたちは約束を守らず、ズルをしていました。

次に同じもう一つのグループに同じ実験をしました。前者のグループと違うところは、その部屋の椅子に透明の女神様が座っているということを子どもたちに告げました。初め子どもは信じていなかったのですが、いざ実験が始まると前のグループと同じように的には当たりませんでしたが、このグループは一人も約束は破りませんでした。

後のグループは、誰かに見られているということを感じズルをしなかったのではないかということでした。

また、子どもが大事にしているぬいぐるみを複製すると言ってある機械に入れるともう一つ新しいぬいぐるみと古いぬいぐるみ2つが出てきて、どちらかを持って帰って良いという実験をしたところ、100%の子が古い愛着のあるぬいぐるみを持って帰ったそうです。

このように子どもの頃から、目には見えないものを信じたり、物にある意味を持つのが人の特徴だということです。私たち大人が子どもに「物を大切にしなさい」ということは、どうして大切にしなければいけないかを子どもと一緒に話さないといけないのかなと感じました。