異年齢


先日、新人職員と話していて少し疑問に思ったので、その職員に「今まで、年上、年下の人(異年齢)と一緒に関わった事がある? 」尋ねました。その職員は、「小さい頃から大学まで、部活動などもした事がないからありません。」と答えました。

 

当園では基本異年齢で生活しています。社会に出るともちろん異年齢の社会です。しかし、現在、学年別(クラス別)で保育している園がありますが、もし幼少期から小学校、中学校、高校、大学と同年齢の人との付き合いが主だった人は、社会に出たらどうなるのでしょうかと思います。

 

以前も紹介したと思いますが、ドイツのバイエルン州のカリキュラムに異年齢児保育の長所・目的がはっきり書かれていますので紹介します。

 

異年齢児保育の長所
◆年少児は年長児から刺激を受ける
◆年長児は年少児に教えてあげることで、自分の能力を定着させる
◆小さい子のお手本となることで、自信をつけることができる
◆乳児に対する静の環境や、逆に年長に対する刺激の不足についての仮説については証明されず
◆慣らし保育期間がスムーズにいく(すでに、園のリズムを知っている子どもの存在により)

異年齢児保育の目的
◆思いやり、援助の気持ち、寛容さの育ち
◆年齢の違う子どもに対して自分の言い分を主張する力
◆経験豊富な子から援助を受けることと、まだ経験不足の子を助けること
◆自分をお手本ととらえて、自分の行動を振り返ってみる力
◆違いについて興味をもつ
◆異年齢の子どもとの葛藤の中で自分の立場を守ることができること
◆異なる要望や行動様式をお互いに調整しなければならないという基本姿勢を学ぶ
◆異年齢の子どもの欲求や興味を知り、共感することができる

バイエルン州の保育カリキュラムより

 

現に園で子ども達を見ていると、「年少児は年長児から刺激を受ける」や「年長児は年少児に教えてあげることで、自分の能力を定着させる」等はよく見られる光景ですし、年長児のお手伝い保育も「小さい子のお手本となることで、自信をつけることができる」のように、年長児が0・1歳児のお手本になっているのではないかと思います。

 

幼保連携型認定こども園教育・保育要領にも「近年、家庭や地域において園児が兄弟姉妹や近隣の乳幼児と関わる機会が減少していることを踏まえると、幼保連携型認定こども園において、同年齢や異年齢の園児同士が相互に関わり合い、生活することの意義は大きい。」と書かれています。

 

異年齢でいることは、当たり前で、このようなことがもっと広まってくれることを願います。